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これまでの説教

日本基督教団幕張教会 早乙女哲自牧師

2017年4月16日「あなたがたより先に」マルコによる福音書16章1~8節

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 今日は、講解説教をお休みしまして、復活の記事です。しかし新約聖書では、復活をビジュアルに表現した記事は一切ありません。今日の箇所も、はっきりと分かるのは、「空の墓」だけです。しかも、福音書の終わりらしからぬ終わり方です。8節。それですから今日の箇所は、もともとのマルコ福音書の終わりの部分がなくなってしまったのだと考えられてきました(昔の巻物ではこういうことはよくありました)。しかし最近の研究では、マルコはまさにここで終わったのだという意見も強くなってきました。
 1~4節は、女たちが主イエスの墓に行った様子です。5節の若者は、天使(神の使い)でしょう。「驚き」は、神(もしくは神の使い)が顕現した時の当然の反応であり、次の天使の「驚くことはない」もまた、驚く人々への言葉として、聖書に伝統的なものです。6.7節が天使の告知です。「復活なさって」は、「復活させられて」です。石のことも復活自体も全て、神の主権によるものであって、人間の側には、この女たちの様な敬虔や人間的な思いはあっても、何も起してはいません。神こそがなさいます。6節では、復活が宣言され、7節ではペトロたちに伝えるべきことが告げられます。ここでの一つの大切なポイントは、「あなたがたより先に」ではないでしょうか。私達は、キリスト者として、主の宣教をゆだねられています。様々に努力いたします、主の委託に応えようとして。しかし常に大切なことは、「主が私達よりも先に」です。私達は、先頭に立って先立ち行かれる主イエスの後に従っていくだけです。
 今日の中途半端な終わりは、私達自身が、この復活の墓に立ち会って、「それではあなたがたはこれからどうするのか」と問われています。復活の出来事、神の力が死をも乗り越える現実は、「恐ろしい」ことです。しかし、主が先立ち行かれるのですから、恐れを越えて主に従いましょう。