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これまでの説教

日本基督教団幕張教会 早乙女哲自牧師

2016年10月9日「いつも善を行う」

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 今回から結びの言葉です。前回の再臨の話で本文は終わり、パウロは最後に大切なことを勧めます。最初の2節は、労苦し、導き戒めている人々に対する態度です。まだ職制はありませんので、職務(任命が必要)のことではなくて、事実そうしている人々への態度でしょう。私も権威とか権威主義は苦手ですが、徒に「権威」的なものに対して反発するだけというのは、若さ故の状況であれば別として、ただ平和を乱すだけです。むしろ、働きをきちんと認めて、「愛をもって」尊敬する態度が大切です。それだけに、逆に「労苦し導き戒める」立場の者は、そのような尊敬にふさわしい態度や節度が求められます。指導的立場の者と指導される立場の者との間の諍いは、「平和」を損ないます。
 第二に、14節でパウロは三つの人々に対する行動を語ります。最初の「怠けている者たち」は、「秩序を乱し混乱を招く者たち」です。再臨待望のゆえに健全な勤労生活をやめてしまった人々が念頭にあるのかもしれません。第二の気落ちしている者たちは、再臨の前に死んでしまった人々がいることで落ち込んでいる人々をはじめ、迫害の状況の中で、元気がなくなっている人たちでしょう。彼らには励ましが必要です。更に第三の弱い者たちは、(コリントの信徒への手紙で話題になっている人々と同じとは限りませんが)、古い習慣から抜け出しきることができなくて、迷っているような人々です。助けが必要です。それらを総括して、「忍耐強く接しなさい」と勧めます。このような方々のために働くことは確かに忍耐のいることですが、教会が教会であるために大切なことです。
 最後に15節では、悪と善のことが勧められています。消極的な面として、「復讐」は全部神様にお任せして、悪に対してはひたすら避け、近寄らないことです。さらに積極的に、善を行う。私達の罪深い小さな器は、それに足らなくても、ただ私達の内に聖霊が働いてさせて下さいます。